ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本製紙と大王製紙が海上ラウンド輸送を開始

2023年8月8日 (火)

▲共同輸送に使用されるRORO船(出所:日本製紙)

荷主日本製紙と大王製紙は8日、関東・関西間の海上共同輸送を2日から開始したと発表した。国土交通省認定の物流効率化計画として、モーダルシフト等推進事業に採択された取り組みで、発表によると、同業社が協力した定期ラウンド輸送は製紙業界で初めて。取り組みは2社に加え、日本製紙グループの日本製紙物流(埼玉県草加市)と南光運輸(宮城県石巻市)、大王製紙グループのダイオーロジスティクス(愛媛県四国中央市)、RORO船を運航する大王海運(同)が協業する。

取り組みは、日本製紙が勿来工場(福島県いわき市)の関西圏向けの製品を千葉中央港(千葉市中央区)までトレーラー輸送し、同港から堺泉北港(堺市堺区・西区、高石市、泉大津市)まで大王海運が運航するRORO船を活用して海上輸送を行う。このRORO船は大王製紙が三島工場(四国中央市)から首都圏・東北エリア向けの製品輸送に活用しているもの。日本製紙は長距離トラックに頼っていた関西圏への輸送をモーダルシフトすることで、従来の輸送と比較してCO2排出量を年間46.7%、トラックドライバーの総走行時間を78.8%削減する。

日本製紙は今後のトラック輸送の不安定化が懸念されることから、勿来工場で生産する情報用紙の関西圏への供給に関する輸送手段の複線化を模索。一方で大王製紙は、三島工場で生産する紙・板紙製品を、三島川之江港(同)からRORO船で堺泉北港を経由して千葉中央港まで海上輸送しており、今後はRORO船での取扱製品の拡大を見込み、復路となる東日本から西日本向けにRORO船を活用するパートナーを探していた。両社の課題解決へのニーズがマッチし、今回の共同輸送の実施に至った。

▲共同輸送のイメージ

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com