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東芝、タイの休止工場を一時再開、需要に対応

2012年11月14日 (水)

拠点・施設東芝は14日、ディスクリート製品の生産能力の確保を目的に、昨年のタイ洪水の被害を受け操業を停止していた東芝セミコンダクタ・タイ社(TST、パトウンタニ県)の既存工場で、段階的に出荷を開始する。

TSTは、4月に洪水被害を受けにくい地域への移転を決め、プラチンブリ県304工業団地で新工場の建設を進めている。

一方で、スマートフォンやタブレットの普及拡大に伴い、搭載される部品の堅調な需要に対応するため、新工場立ち上げまでの間、既存工場で生産を再開する措置をとることにしたもの。

既存工場の一部スペースを活用し、新たに高効率な設備を導入して生産を行う。新規設備投資は、保険を適用するため業績への影響はなく、導入した設備は来春の新工場稼働開始以降、新工場へ移管する。

TSTで扱う小信号デバイスやフォトカプラは、昨年の洪水被害によるTSTの操業停止を受け、日本のグループ拠点、マレーシア法人、アウトソーシングの活用による代替生産を行っているが、今後も継続することで需要動向に応じた生産能力の維持を図る。