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北米トヨタ、加州物流拠点で水素・電気を現地生成

2023年9月8日 (金)

国際トヨタ自動車は7日、北米事業体Toyota Motor North America(TMNA)のカリフォルニア州ロングビーチ港の物流拠点「トヨタロジスティクスサービス」(TLS)で、燃料電池(FC)発電所と水素ステーションを併設した、水素・電気・水を現地生成する施設「Tri-Gen」(トライジェン)が完成したと発表した。これに際し、トライジェンを運営するフューエルセル・エナジー(米国)から水素・電気・水を20年間購入する契約を締結した。

▲TMNAのカリフォルニア物流拠点に建設した「Tri-Gen」(出所:トヨタ自動車)

トライジェンの1日あたり水素生産量は、燃料電池車「MIRAI」を200台以上を満たんにする充てん量に相当する1.2トンで、港湾オペレーションに使用する大型トラックなどに供給可能だ。1日あたり発電量は米国の一般家庭2300世帯分のエネルギー消費量に相当する2.3メガワットで、TLSの物流オペレーションに必要分を充当する。また、5300リットルの水を生成し、同港から販売店に配送する車両の洗車に使用することで、水道水の消費を年190万リットル削減する。

加えて、発電由来のCO2排出量を年9000トン以上を削減。年6トン以上の発電由来のNOx(窒素酸化物)排出を防止するほか、燃料電池トラックの使用することで年159万リットル以上のディーゼル燃料の消費削減するポテンシャルを持つ。TLSで余った電力は地元の電力会社に供給され、地域の安定した電力供給に寄与する。

トライジェンは、畜産場の家畜排泄物や余剰食品などの廃棄物系バイオマスから水素を取り出し、燃料電池を用いて発電することで、再生可能エネルギーから水素・電気・水の3つの物質を生成する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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