ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

DDS、アンドロイド陣営との提携強化

2012年11月19日 (月)

M&Aディー・ディー・エス(DDS)は19日、提携関係にある米国の大手指紋認証センサーメーカー「バリディティセンサーズ社」との提携を強化するため、同社の株式を取得したと発表した。

指紋認証セキュリティ業界では、ことし7月に米国アップル社が業界最大手のオーセンテック社の買収を発表。これを機に、スマートフォン、タブレットPC分野で、アップル陣営とグーグル社が提唱しているアンドロイド陣営への2極化が進んでおり、バリディティ社はアップル陣営に対抗するため、アンドロイド陣営の重要取引先との連携を深めるとして、携帯電話向けチップセット最大手のクアルコム社など、複数の戦略パートナーに対する増資を計画。

そこで、DDS同社にもソフトウェア技術に関する戦略的提携先として増資引受の打診があったことから「バリディティ社とともにアンドロイド陣営に対して同社製品・技術を供給することが今後の成長戦略で必要」と判断、増資引受けを決めた。

この資本提携により、DDSはグローバル市場でスマートフォン、タブレットPC向け同社指紋認証製品のシェア拡大を目指す。

DDSが引き受けた株式は、バリディティ社が発行するE種優先株式の一部で、引受後の持株比率は3.07%となる。また経営陣などを中心としたストックオプションなどの潜在株式数を含めると、持株比率は2.43%となる。取得総額は300万米ドルで、19日付で引き受けた。