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三菱倉庫、武田の医薬品輸送で鉄道モーダルシフト

2023年9月28日 (木)

環境・CSR三菱倉庫と武田薬品工業、日本貨物鉄道(JR貨物)の3社は28日、武田薬品の国内特約店向け医療用医薬品輸送の一部を、トラック輸送から鉄道輸送にモーダルシフトする計画を発表した。CO2排出量を削減することに加え、トラック輸送の距離を抑えることで、トラックドライバーの時間外労働規制の厳格化への対応にも寄与する取り組みだ。

3社は医療用医薬品の輸送において振動、温度管理などの課題を抱える鉄道輸送の可能性を検証。温度管理可能なコンテナを使ってセキュリティー対策を施すことで、品質を適正に管理しながら、医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインに準拠した輸送が実現できるとの判断のもと、一部の国内特約店向けの輸送を10月から鉄道に切り替える。

具体的には、鉄道輸送の許可を取得後、東京から北東北地区への幹線輸送部分を鉄道に切り替え、その前後の輸送のみをトラックで行う。また、三菱倉庫の温度情報と位置情報を可視化するデータプラットフォーム「MLChain」を活用し、医薬品輸送の品質管理を強化する。今後は鉄道輸送のエリアと対象特約店を拡大していく。

三菱倉庫は武田薬品の医療用医薬品輸送を受託しており、これまでは国内の医薬品輸送で主流となっているトラック輸送で行っていた。今回の一部区間の鉄道輸送への切り替えにより、CO2排出量を60%減少させる効果を見込んでいる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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