SBSとコマースロボが提携、完全自動のEC物流PF

ロジスティクスEC（電子商取引）事業者や倉庫事業者向けのシステム開発を手がけるコマースロボティクス（東京都港区）は2日、クラウドシステム「Cyber Logi」（サイバーロジ）の物流パートナーとしてSBSグループと業務提携したと発表した。システム運営はコマースロボ、物流サービス提供はSBSが行うという、物流コストを抑えた完全自動型のEC物流プラットフォームサービスの構築を図る。

▲24年春に開設予定のSBSグループEC専用倉庫の完成イメージ（出所：コマースロボティクス）

提携により、EC事業者などはサイバーロジを介してSBSホールディングスの国内外700か所以上の物流拠点を活用できるようになり、大手モールにも匹敵する規模での展開が可能になる。また、DtoCやBtoB、定期通販、多店舗通販、冷凍・冷蔵通販に対応し、海外への発送も準備する。SBSグループが2024年春に開設するEC専用倉庫とも連携予定だ。

仕組みとしては、サイバーロジのAPI連携や自動化機能を活用してEC物流専用倉庫を活用することで、物流費の請求業務や帳票印刷業務、発注業務が自動化され、効率的な業務遂行が可能となる。荷主と倉庫運営会社との直接契約を結ぶシステムのため、取り引きなどの透明性も担保される。

▲EC物流プラットフォームサービスのイメージ

さらに、物流効率、採算性の観点からこれまで受託していなかった小規模荷主に対してもサービス提供を開始する。受託できなかったのは入出荷作業や帳票印刷の段取り替えの手間などで生産効率が著しく低くなることが原因だったが、帳票印刷や物流費請求をデジタル化したことで可能となった。事業拡大による倉庫スペースの拡張にも対応できる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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