レゾナックと川重、川崎地区での水素発電で協業

▲（左から）川崎重工業常務執行役員水素戦略本部長の原田英一氏、レゾナック理事基礎化学品事業部長の原聡氏（出所：レゾナック・ホールディングス）

環境・CSR半導体や電子材料などの先端材料テクノロジー技術を有するレゾナックは17日、川崎重工業と2030年頃の水素利活用を見据えた「川崎地区の水素発電事業開発にかかる協業の覚書」を締結したと発表した。覚書による検討事項には、川崎地区の水素発電事業にかかる事業スキーム、水素発電にかかる設備仕様・法規制対応・各種契約、水素普及に向けた政府の支援制度の利用、燃料調達スキームなどが含まれる。

国際液化水素サプライチェーンの確立が見込まれる2030年頃に、レゾナック川崎事業所でCO2削減量70万トンに相当する100メガワット以上の水素発電事業を開始し、クリーンエネルギーを電力市場に供給するとともに、両社で活用することで脱炭素化を目指す。

水素は燃焼時にCO2を排出しないため、脱炭素社会に貢献する次世代エネルギーとして注目されているが、供給された大量の水素の具体的な活用先について検討する必要あり、両社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）のグリーンイノベーション基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」において、液化水素受入基地の建設予定地である川崎臨海部のレゾナック川崎事業所（神奈川県川崎市）で、水素発電の協業検討を開始した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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