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商船三井、営業外収益増で通期業績を上方修正

2023年10月31日 (火)

財務・人事商船三井は31日、2024年3月期第2四半期の個別業績予想において、同社の持分法適用会社など関連会社からの配当金などで、当初予想から営業外収益が大幅増加し、それに伴い経常利益、最終利益を引き上げた。売上高は前回予想から279億9000万円増加し4029億9000万円、営業利益は44億2600万円減の175億7400万円、経常利益は714億300万円増の1864億300万円、最終利益は365億2700万円増の1665億2700万円。

同期の連結業績予想は、売上高が前年同期比3.8%減の7901億200万円、営業利益が12.1%減の493億円、経常利益が74.2%減の1545億3100万円、最終利益が74.9%減の1507億9200万円だった。

ドライバルク事業では、ケープサイズ市況は豪州やブラジルの鉄鉱石出荷が旺盛で底堅く推移、パナマックス・ハンディマックス以下の市況は、中国経済回復に対する悲観的観測により相場が上がらず、売上高は19.4%減、営業利益は6.9%減となった。

エネルギー事業では、タンカーが中国の経済回復鈍化や原油在庫消化の動きから市況は下落傾向に。石油製品船は製品需要が安定するも、市況は高水準で推移した。オフショア船、LNG(液化天然ガス)船は既存の長期貸船契約などで安定。エネルギー事業全体では売上高が13.7%増、営業増益は70%だった。

製品輸送では、コンテナ船は持分法適用会社のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE、シンガポール)において、新造船の増加を背景に船舶需給が軟化したことで、短期的に運賃水準が下落。一方で自動車船は、半導体や自動車関連部品の供給改善による完成車の生産正常化により、荷動きが段階的に回復し増益だった。製品輸送事業の売上高は4.5%減で、営業利益は86.7%減となった。

同四半期業績の修正に伴い、通期業績予想も上方修正。売上高が前期比1.4%減の1兆5900億円、営業利益が同17.2%減の900万円、経常利益が72.9%減の2200億円、最終利益が72.4%減の2200億円と予想する。

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LOGISTICS TODAY編集部
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