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セイノー、輸送事業低調で2四半期連続の下方修正

2023年11月10日 (金)

財務・人事セイノーホールディングス(HD)は10日、2024年3月期の通期連結業績予想を下方修正した。売上高を前回予想から33億2900万円減の6381億1000万円、営業利益を24億100万円減の249億1800万円、経常利益を41億5400万円減の268億4500万円、最終利益を16億9900万円減の161億円にそれぞれ引き下げる。主力の輸送事業で取扱貨物量が想定を下回ったことが要因で、2四半期連続での下方修正となった。

同日発表した24年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比3%増の3155億1000万円、営業利益が同21.9%減の113億1800万円、最終利益が24.9%減の74億4100万円と増収減益だった。

輸送事業全体の売上高は0.4%減の2321億4400万円、営業利益は36.8%減の66億7300万円。中核会社の西濃運輸に連結子会社3社を統合し、低積載便の削減や運行効率の向上を図り、成長分野の貸切領域では貸切車両を手配できる新サービス「見つカルチャーター」を開始するなど、新規荷主の獲得や出荷継続率の向上、取扱量の確保に努めた。コスト増となる長距離帯や採算性の低い高重量帯を中心に適正運賃収受も推進した。

しかし、商品価格の値上げが続いたことによる最終消費者の購買量の減少などで、主要事業の特積み輸送の取扱貨物量が伸び悩み、ロジスティクス事業の拡大による賃借料や新規事業の立ち上げ費用が先行したことで減収減益となった。今期(7-9月)の特積み物量が3.9%減だったのに対し、1キロ当たりの単価引き上げは緩やかで0.7%増に留まった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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