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鴻池運輸が通期利益を上方修正、国際旅客便好調で

2023年11月10日 (金)

財務・人事鴻池運輸は10日、2024年3月期の連結業績予想を修正した。通期予想について、売上高を100億円減の3110億円に引き下げる一方、営業利益を3億円増の143億円、経常利益を8億円増の148億円、最終利益を5億円増の90億円に引き上げた。第2四半期を含む上半期において、海上・航空貨物の需要減退や運賃の相場下落などがあったものの、国際旅客便復便率が想定を上回ったことで減収増益。下半期は国際旅客便復便率は想定内に収まるものの、海上・航空貨物の低調継続や、次世代戦略の研究開発とインフラに関するコスト発生などで変動が見込まれるとした。

同日発表した24年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比微減の1555億4200万円、営業利益が10.9%増の81億8000万円、最終利益が7.5%増の55億3200万円となった。

セグメント別では、複合ソリューション事業の売上高が7.1%増の1006億7100万円、営業利益が16.9%増の83億4000万円と増収増益。空港関連での国際旅客便の復便や鉄鋼関連での生産請負作業での単価アップ・大口スポット作業の継続獲得、エンジニアリング関連における大型工事の受注、食品プロダクツ関連における倉庫・輸送取扱量の増加や新拠点の稼働などが収益を押し上げ、適正単価の収受や業務効率化の徹底。

国内物流事業では、定温新倉庫の稼働などによる取扱量の増加、生活関連におけるガス機器や土産物などの取扱量の増加により、売上高は2.7%増の266億6300万円と伸長したものの、燃料価格の高騰や電気代の高止まりで営業利益は0.5%増の15億7600万円に収まった。

国際貨物事業は米国・インド・タイなどでの倉庫・輸送取扱量の増加があったものの、海上・航空貨物の需要減退や運賃の相場下落により、売上高が20.7%減の281億9700万円、営業利益が17.5%減の15億3200万円と落ち込んだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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