ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

長瀬産業、ラピダス工場への半導体材料輸送を受託

2023年11月22日 (水)

拠点・施設化成品・医薬品商社の長瀬産業は22日、北海道千歳市で建設している次世代半導体メーカーRapidus(ラピダス、東京都千代田区)の工場(IIM)への、本州から北海道への材料輸送の管理を受託したと発表した。

ラピダスはキオクシアやソニーグループ、ソフトバンク、デンソー、トヨタ自動車、日本電気(NEC)、日本電信電話(NTT)、三菱UFJ銀行の8社が共同出資し設立された次世代半導体メーカーで、自動運転やAI(人工知能)など次世代産業に欠かせない最先端半導体の国産化を目指している。長瀬産業は半導体製造に必要となる材料輸送を取りまとめ、サプライヤー各社が納入する材料を全国数か所のターミナル拠点に集約し、各材料の適正に応じた輸送手段でIIM周辺の倉庫に納入する役割を担う。

長瀬産業は化学系の専門商社として、半導体製造に関わる300社のサプライヤーとネットワークを持っており、創業190年を超える化学系専門商社として蓄積した化学系の専門知識、危険物を安全に運ぶノウハウを含め、環境に配慮した輸送スキームなどが評価された。

半導体の製造工程では引火性の危険物である薬液や高圧ガスが使用されるが、これらは日本貨物鉄道(JR貨物)の規約上青函トンネル内を輸送できないことから、本州から北海道への輸送では海上輸送が必須となる。長瀬産業のグループ会社で危険物輸送に強みを持つセンコーナガセ物流(兵庫県尼崎市)と、商社としてのネットワークでつながる商船業者と協力する。

▲取りまとめ業者の材料輸送イメージ(クリックで拡大、出所:長瀬産業)

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com