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JVCケンウッド、東京特殊電線の情報機器事業を取得

2012年12月14日 (金)

メディカルJVCケンウッドは14日、東京特殊電線から医用画像表示機器やカーエレクトロニクス関係EMSなどの情報機器事業を取得する、と発表した。併せて、同事業に含まれる東特長岡の全株式を譲受ける。

取得方法は、現金を対価とする吸収分割による方法や事業譲渡による方法を検討しており、今後、東京特殊電線と協議して決める。

JVCケンウッドは、2008年10月に発足してから取り組んできた構造改革を終え、前期は最終利益の黒字化を達成、6月に配当を開始した。

昨年1月に調達した資金を活用し、M&Aや戦略的提携を含むパートナーシップ戦略を推進するなど、「利益ある成長」に向けた成長戦略を加速しており、11月30日付で発表した新中期経営計画では2016年3月期の売上高目標を4000億円に設定した。

この中で、同社はカーエレクトロニクス事業OEMと業務用システム事業の売上構成比を2016年3月期に50%へ拡大する計画を掲げており、医用画像表示分野で業界トップクラスの東京特殊電線の事業を取得することにより、超高精細映像技術との融合、販売ネットワークの共有によるシナジー創出を推進することにしたもの。

同社は「今後の成長が見込める医用分野、放送事業者、通信事業者向け機器などを手がける業務用システム事業を大きく発展させることができる」と期待している。

また、同事業のEMSとして手がけている車載用電子機器・部品は、パワーウィンドウ関連などJVCケンウッドにとって新しい事業領域となることから、最大部門のカーエレクトロニクス事業のOEM分野の拡大に寄与するとみている。