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ラサール不、尼崎市に5階建てマルチ施設を着工

2024年1月15日 (月)

拠点・施設ラサール不動産投資顧問(東京都千代田区)は12日、同社グループが組成した特定目的会社を通じて、マルチテナント型物流施設「兵庫尼崎物流センター」(仮称)の地鎮祭を執り行い、着工したと発表した。同施設は2025年7月に竣工する。

▲兵庫尼崎物流センター(出所:ラサール不動産投資顧)

同施設は、兵庫県尼崎市西向島町に所在し、阪神高速3号神戸線・尼崎西インターチェンジ(IC)から1.8km、阪神高速5号湾岸線・尼崎末広ICより3km、国道43号線から300mに位置するため、近畿圏と中国・四国方面に向けた物流拠点として、さらに一般道を利用した大阪市内と神戸市内への広範エリア配送に有効だ。

加えて、阪神電気鉄道本線・出屋敷駅から850m、阪神電気鉄道本線・尼崎駅から1.3kmに位置するため、雇用確保の面でも優位性が高い。

設備面では、1階から4階への着車を可能にするランプウェイを採用し、4階と5階は在庫拠点ニーズにも対応する垂直搬送機3基、荷物用エレベーター3基を備えた二層使いの賃貸区画で、最大11区画まで分割可能。1階には冷蔵対応可能な区画も整備されている。

BCP対策としては、津波・高潮を想定した受変電設備の嵩上設置の対策によって洪水・高潮リスクを軽減し、72時間対応の非常用発電機の設置と、環境に配慮したLED照明や人感センサー、節水型衛生器具の設置を計画。省エネルギーに配慮した建築物を指すCASBEE-建築のAランクとZEB-Readyの取得を予定している。

「兵庫尼崎物流センター」(仮称)概要

所在地:兵庫県尼崎市西向島町1番4、1番5
敷地面積:3万1480平方m
延床面積:7万8938平方m
構造・規模:鉄骨造(一部鉄筋鉄骨コンクリート造)、地上5階建て
着工:2024年1月
竣工:2025年7月

工業地帯から物流要衝へ、尼崎の変貌を支える物流需要

24年問題を見据えた物流網の再編やEC(電子商取引)需要の活発化により、昨年は全国的にかつてないボリュームで大型物流施設の竣工が相次いだ。近畿圏での物流施設の需要も底堅く、中心地となる大阪ではベイエリアから内陸部にかけて、旺盛な投資意欲にも支えられて施設開発が続く。

中でもベイエリアで注目されるのは兵庫県尼崎市。工業の街としての発展から、今はその跡地を活用した大型物流拠点の要衝へと変貌している。大阪・神戸などの巨大商圏への配送に加え、大阪万博の需要にも対応する拠点として、またBCP対策における「西の拠点」にも位置付けられる土地柄だけに、供給の増加を受け止めるだけの需要も堅調といい、大型施設ならではのスケール感・スピード感のある施設作りなど、同地を舞台にした次世代の先進的物流におけるモデルケースの登場も期待される。

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LOGISTICS TODAY編集部
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