川崎汽船、次世代型環境対応船3隻の建造契約締結

荷主川崎汽船は18日、日本シップヤードと次世代型環境対応船3隻の建造契約を締結したことを発表した。本船は、日本の石炭火力発電所向け電力炭輸送に特化したポストパナマックスばら積み船で、載貨重量9万2000トンの92型次世代船型に該当する。

Energy Efficiency Design Index（EEDI、エネルギー効率設計指標）のフェーズ3基準に則り、CO2排出効率削減のため低燃費化を追求し、40％のCO2削減効率を達成する見込み。さらに、メタノール燃料への転換を想定した「メタノールレディ」概念設計を実施する。

川崎汽船は「K LINE環境ビジョン2050」を基盤に、50年にGHG（温室効果ガス）排出量ネットゼロを目指しており、新燃料への転換や風力推進装置の活用など、環境対応と持続可能な社会・経済の発展に貢献する計画を進行中。今後も顧客ニーズに応えつつ、環境保全と企業価値の向上に取り組んでいく。