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関東運輸局、近海郵船物流に安全確保を指導

2013年1月9日 (水)

ロジスティクス昨年11月27日に日本海を航行中のRORO船「つるが」で貨物損傷事故が発生したことを受け、関東運輸局は7日、つるがの運航会社である近海郵船物流に対し、輸送の安全確保を図るために改善措置を講じるよう指導した、と発表した。

つるがは荒天の中で大傾斜し、積荷のシャーシ同士が接触して内部貨物が散乱するなどの貨物損傷事故を引き起こした。

同運輸局は「2009年11月の大型フェリーの大傾斜、座礁事故を受けて貨物固縛方法に関するガイドラインが取りまとめられ、フェリー・RORO船の貨物固縛方法の改善などの安全対策の徹底が求められている中、今回の事故をひき起したことは極めて遺憾」として、貨物損傷事故の再発防止と輸送の安全確保を図るため、早急に改善措置を講じるよう指導したもの。

具体的には、(1)事故原因の究明に努め、すみやかに事故再発防止対策を講じること(2)再発防止対策を講じるまでの間、従来以上に気象・海象条件に留意して慎重な運航に努め、貨物車両へのラッシングの強化を図ること(3)より的確な状況判断が可能となるような複数の気象・海象データの入手と分析方法を検討し、さらなる輸送の安全を図ること(4)経営トップは、「安全第一」の考え方を再徹底するなど、輸送の安全確保のために必要な安全教育を全社員、乗組員に対して実施すること――の4項目にわたる措置を示し、改善内容を2月末までに報告するよう指示した。