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サッポロ他全4社協力でビール輸送を鉄道に切り替え

2024年2月2日 (金)

環境・CSR

サッポログループのサッポログループ物流(東京都渋谷区)、日本貨物鉄道(JR貨物、同)、日本運輸倉庫(日倉、東京都中央区)、日本フレートライナー(日本FL、東京都千代田区)は2日、サッポロビール千葉工場からサッポロビール仙台工場内の仙台物流センターへの製品輸送の一部を、同日よりトラック輸送から鉄道輸送に切り替えると発表した。

▲モーダルシフトのスキームについて(クリックして拡大、出所:サッポロHD)

この取り組みは、サッポロビール千葉工場で製造した「サッポロ生ビール黒ラベル」などのビール製品を仙台物流センターへ輸送する際に、JR貨物の鉄道コンテナを利用し、トラック輸送の一部を鉄道輸送に切り替えるもの。これによりトラックの長距離輸送を減らすことができ、年間CO2排出量では44トンの削減を見込んでいる。

▲輸送時梱包作業の自動化

また、輸送時の荷崩れを防止する梱包作業を、日倉の隅田川支店第一営業所倉庫内に新たに導入した自動梱包作業機械により自動化することで、出荷時の作業負荷軽減およびドライバーの待機時間削減に取り組む。これにより作業員の梱包作業時間30分の削減を見込んでいる。

サッポロビールグループでは、22年12月に仙台工場でのビール製造を中止したことから、関東からのビール輸送量が増えるなど、サプライチェーン自体の見直しと合わせて、効率化や環境に配慮した物流を検討してきた。今回の取り組みに関しても、23年9月からの運用テストを経て実装したものとなり、今後も4社での協力により、より実効力のある物流課題の解決、CO2排出量削減を進めていくという。

本誌の取材にサッポロビール広報部では、「今後、同業他社、さらには異業種との共同運送などへも領域を広げて、持続可能な物流の維持に貢献したい」と、さらに取り組みを広げていく意向を明かした。

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LOGISTICS TODAY編集部
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