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日本生協連、入庫待機時間短縮の取組で効果

2024年2月6日 (火)

ロジスティクス日本生活協同組合連合会(日本生協連)は6日、物流2024年問題への対応として取り組んでいる対策や、その進捗状況などについて公表した。入庫待機時間を短縮させるため、トラック予約受付システムなどの導入を進めている日本生協連では、4か月間の進捗として、ドライバーを呼び出し後に30分超待機させたトラックを4割以上削減できたことを明らかにした。

日本生協連はすでに自主行動計画を策定し、1月に農水省に提出している。計画策定については、加工食品業界など各業界団体に対して策定が呼びかけられており、日本生協連でも業界動向などのさらなる情報収集を進めていくという。

(出所:日本生協連)

自主計画には、発着荷主事業者には荷待ち、荷役作業などにかかる時間を2時間以内に収めるよう努めるルールを盛り込んだ。また、物流の適正化、生産性向上の取り組みを事業者内で総合的に実施するため、物流業務の実施を統括管理する「物流管理統括者」を選定することも決めた。

さらに、運送以外の役務作業の実態を把握し、「運賃」と「料金」を別建て契約することを検討していく。

トラック予約受付システムについては、待機時間削減効果が見込める物流施設に導入あるいは、推奨し、荷待ち時間短縮となるように取り組むとした。予約車両の荷待ち時間が30分を超えるトラックを削減していき、無くすことを目標にしている。また、システム予約率を60%以上に向上させ、予約率を上げることで荷待ち時間削減を促す。

こうした取り組みによる効果を、23年8月と同年12月で比較したところ、ドライバーを呼び出し後に、30分超待機させたトラックが2330台から1359台に42%(971台)削減できたという。荷物の降ろし込みに2時間超かかったトラックも、2069台から1071台に48%(998台)削減、トラック予約率は47.4%から51.8%に、4.4ポイント増加したという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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