産業・一般信越化学工業は28日、中国・江蘇省のジャンス・ファッスン・ホンシェン・グループ社、オランダのTKHグループ社との3社合弁で、江蘇省で光ファイバー用プリフォームの現地生産を行うと発表した。
現地生産に際し、光ファイバー用プリフォームの製造・販売を手がける合弁会社を設立する。合弁会社の資本比率は、信越化学が75%、ファッスン社とTKH社がそれぞれ12.5%。資本金は40億円で、2011年の後半に工場の稼動を開始する。
工場は上海から北西に約150キロメートル離れた江蘇省江陰市にある工業団地で、用地面積は13.5万平方メートル。3社による合弁会社設立により、需要地に直結した生産体制を構築することで、旺盛な中国市場の需要を取り込み、プリフォーム事業の拡大を図る。
3社の合意は、中国向けの光ファイバー用プリフォームの販売強化に取り組んでいる信越化学と、光ファイバー、光ケーブルの生産・販売を拡大したいファッスン社、TKH社との意向が一致したもの。これまで信越化学では、中国向けの光ファイバー用プリフォームを日本からの輸出によって供給してきた。