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ANA、コンテナバリュー運賃で新輸送モード提案

2024年3月25日 (月)

ロジスティクスANAグループは25日、旅客定期便の空きスペースを活用し航空コンテナ単位での輸送を可能とする「コンテナバリュー運賃」を新設したことを発表した。4月1日から適用される。

▲11型パレットに積まれた貨物がLD3コンテナに収まる様子(出所:ANA)

コンテナバリュー運賃は、2024年問題の課題となるトラックでの運送から航空幹線輸送への転換の選択肢となるもの。羽田空港発着の新千歳、伊丹、福岡空港を結ぶ昼間帯(出発予定時刻が10時から17時)の定期旅客便の貨物空きスペースを利用する。床下搭載によく使用されるLD3コンテナに限定したコンテナ単位での料金設定とし、またパレット(標準11型を推奨)による持ち込み貨物を条件とすることで輸送工程を効率化、新千歳と福岡へはコンテナ1台あたり片道2万円、伊丹へは1万5000円の定額料金となっている。パレットの最大重量は1トンだが、運航に影響のない場合はそれ以上も受託可能としている。

なお、その他の運賃改定では、「一般貨物運賃」、「特定品目割引運賃」、「ホリデー割引運賃」、「品目分類運賃」、「最優先取扱運賃」 について一律8%程度値上げすることも公表された。パレット以外の持ち込み貨物には一般貨物運賃を適用する。

ANAによると、航空貨物の多くは、発送手続きや集荷作業などを日中に済ませ、夜間や早朝の便で輸送されるため、昼間帯の国内旅客定期便の貨物室スペースの利用率は重量ベースで20%にとどまっている。この空きスペースを活用することで、年間100万トン分の貨物を追加で運ぶことが可能になる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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