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NSUが新中計、次世代燃料船に1650億円を投資

2024年4月4日 (木)

財務・人事NSユナイテッド海運(NSU)はこのほど、2027年度を最終年度とした4か年の中期経営計画を策定したと発表した。前中計の重点戦略により構築した財務基盤をベースに成長戦略を取り、27年度に連結営業利益を200億円、ROE(自己資本利益率)10%を目指す。

新中計の事業戦略として、新規成長事業の拡大を掲げている。近年では、製鉄会社の製造プロセスでの脱炭素化に伴う還元鉄、スクラップ、液化CO2などの輸送や、次世代エネルギーとされるアンモニア、水素などのリキッドバルク輸送の需要拡大など、海上輸送における需要の変化を的確に捉えた上で、貨物輸送船隊の整備を進める。

既存中核事業領域の深化にも注力する。メタノールを使用できる二元燃料船の建造を急ぎ、国内外で長期固定契約による安定収益の確保を図る。加えて、経済成長が見込まれるインド、東南アジア方面への一層の展開を図り、その一環としてタイに駐在員事務所を新設、東南アジア発着貨物の新拠点として整備する方針を示した。

また、中計では30年度までの投資計画も定め、既存船の入れ替えなど中核事業への投資には2150億円、メタノールを含む二元燃料やバイオ燃料の確保など環境投資に450億円、船員訓練センター設立や人材育成、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連で100億円を投資するとした。このうち、メタノール二元燃料船など、次世代燃料船へ1650億円を投資する予定だ。

▲新中計での投資計画(クリックで拡大、出所:NSU)

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LOGISTICS TODAY編集部
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