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WMS導入で6割以上が利益率向上、ダイアログ調査

2024年4月8日 (月)

調査・データ倉庫管理システム(WMS)「W3 mimosa(ミモザ)」を提供するダイアログ(東京都品川区)は5日、WMSを導入している倉庫業、物流業の経営者や役員、倉庫現場責任者など103人を対象に、WMS導入と経営に関する実態調査の結果をまとめた。それによると、7割以上がWMS導入後に経営上のメリットを感じており、6割以上が在庫管理の最適化とコスト削減による利益率向上を実感しているという。

調査では、WMSを導入する前に経営上の課題があったかという問いに対して、「かなりあった」が33.9%、「ややあった」が31.1%と、6割以上が課題を抱えており、その課題として「非効率的な作業プロセスによる生産性の低下」(59.7%)、「コスト管理と効率化(利益率の低下)」(56.7%)、「データ不足による戦略的な意思決定の遅延」(55.2%)の3つが多く挙げられた。

その上で、WMS導入後に経営上のメリットを感じているかという問いに対し、「非常に感じている」が29.2%、「やや感じている」が41.7%と、7割以上がメリットを感じていると回答しており、その中で「在庫管理の最適化とコスト削減(利益率向上)」の点でメリットを感じるという回答は64.4%と最多だった。次点が「データの可視化・分析による意思決定のスピード向上」で46.6%、「顧客満足度の向上によるリピート率向上」(35.6%)、「業務標準化による人材育成と確保」(32.9%)も票を集めた。

WMS導入後の倉庫管理におけるコストの変化は、「10-19%の減少」が21.4%と最多で、「9%以下の減少」が16.5%で続いた。次に多かったのは「増加した」で12.5%、「変化なし」も10.7%と少なくなく、WMS導入が必ずしもコスト削減につながらない実態もみられた。そのほか、「20-29%の削減」も10.7%、「30%以上の減少」は1%だった。

今後のWMSへの期待としては、「複数拠点の在庫閲覧・操作の一元化」(49.5%)、「基幹のECシステムとの連携がスムーズにできる」(46.6%)、「一つのWMSで多くの業界の商品を管理できる」(42.7%)など、複数拠点や業界をまたいだ管理業務の標準化を求める声が多く挙げられた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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