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商船三井など3社、LNG燃料のメタン排気を9割削減

2024年4月11日 (木)

認証・表彰商船三井と日立造船、ヤンマーパワーテクノロジー(ヤンマーPT)の3社は11日、「触媒とエンジン改良によるLNG燃料船からのメタンスリップ削減技術の開発」において、陸上試験で削減率93.8%を達成したことで、日本海事協会(NK)から削減率達成の確認を証明する鑑定書を、世界で初めて取得したと発表した。

▲鑑定書受領セレモニーの様子(出所:商船三井)

メタンスリップとは、LNG(液化天然ガス)燃料中のメタンの一部が未燃のままメタンとして大気中に排気されること。日立造船とヤンマーPTは、LNGを燃料とする舶用エンジンから排出されるメタンを酸化させることでメタンスリップを削減する「メタン酸化触媒システム」を2022年に開発。23年12月の陸上試験で、エンジンの改良とメタン酸化触媒システムの組み合せにより、メタンスリップ削減率93.8%(エンジン負荷率100%時)を達成した。

今後の展望としては、ことし秋から商船三井が運航する大型石炭専用船「REIMEI」(苓明)で実海域での実証試験を開始する。

船舶燃料においては、メタノール、アンモニア、水素の活用が検討されているが、実現可能な低排出燃料としてLNG燃料の普及が進んでいる。一方で、LNG燃料はCO2削減効果があるもののメタンスリップが課題となっており、今回の3社はメタンスリップ削減技術を確立させることで、国際海運分野での温室効果ガスの排出削減を目指している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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