ゼロエミ内航コンテナ船プロジェクトが始動

ロジスティクスMarindows（マリンドウズ、東京都港区）は18日、井本商運（神戸市中央区）とともに、日本初となるゼロエミッション内航コンテナ船の建造を開始すると発表した。

同船は交換式コンテナ蓄電池を用い、コンテナ蓄電池、船内蓄電池、発電機によるハイブリッド運航が可能。コンテナ蓄電池に充電された再生エネルギー電力で推進させることで、船の運航時だけでなく燃料の採掘・製造、使用まで完全なゼロエミッションを実現できる。同船は建造後、神戸‐広島航路に投入される。

現在、開発されている次世代先進船舶は、高価格なだけでなく、技術的に発展途上であるため、将来の船舶価値の陳腐化リスクを抱えているが、同船は徹底した標準化・モジュール化・量産化によって、船のコスト削減や運航コストの大幅低減を実現。建造船価は既存船の30％増程度に収め、運航コストも含めた総運航コストでは既存船と同程度の実現を目指す。また将来の新技術に柔軟にアップグレードできる設計とする。

▲アップデート可能な次世代汎用プラットフォームのイメージ（クリックで拡大、出所：Marindows）

同プロジェクトの期間はことし4月から2027年3月まで。積載個数200TEUの499総トン型内航コンテナ船で、航続距離はハイブリッド（最大）で2700マイル（5000キロ）、ゼロエミッション（標準）で180マイル（333キロ）。

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LOGISTICS TODAY編集部
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