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川崎汽船は84.9%の最終減益、今期は増益予想

2024年5月7日 (火)

調査・データ川崎汽船が7日発表した2024年3月期決算は、売上高が前年比2.1%増の9623億円、経常利益が同80.3%減の1357億9600万円、最終利益は84.9%減の1047億7600万円だった。

製品物流セグメントは、売上高が5.8%増の5501億円、営業利益は80.4%減の1311億円。国内物流・港湾事業ではコンテナターミナルの取扱量が前年同期を下回った。国際物流事業では、フォワーディング事業における市況が低調に推移。完成車物流の需要は依然として高く、陸送取り扱い台数や保管台数が増加した。

近海事業では、鋼材やバイオマス燃料の需要は堅調に推移したが、バルク輸送はロシアロシア炭が大幅に減少。内航事業は、貨物輸送量が物価高による荷動き低迷や荒天による稼働減により前年を下回った。コンテナ船事業は、第4四半期以降は中東情勢に起因する喜望峰経由の迂回ルートの利用が継続したことで、船腹の余剰が緩和し短期運賃水準に上昇がみられたものの、第3四半期までの荷動きの伸び悩みと新造船完成に伴う供給圧力により、短期運賃市況の低迷が続いた。

ドライバルクセグメントは、売上高が5.5%減の2950億円、営業利益は81.1%減の36億円だった。大型船市況は、下半期は中国向け輸送需要が堅調だったことに加え、大西洋地域から東アジア向けのボーキサイトやブラジル積み鉄鉱石の輸送需要が増加したものの、上半期の低迷が響いた。中・小型船は、下半期に中国・イン ド向け石炭輸送需要が増加したほか、北米・南米からの穀物輸送需要が回復したが、上半期は欧州など遠隔地向け石炭・鋼材輸送の減少や、穀物先物価格の下落、収穫遅れによる輸送需要の減退などで低調に推移した。

25年3月期の連結業績は、売上高が1.8%増の9800億円、経常利益が0.6%減の1350億円、最終利益が14.5%増の1200億円と最終増益を予想している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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