荷主NSユナイテッド海運(NSU)は14日、日本シップヤード、今治造船(愛媛県今治市)、ジャパンマリンユナイテッドと共に、メタノール二元燃料大型ばら積み貨物船の複数隻建造に向けた基本合意書(MOU)を締結したと発表した。この船は、国内外の鉄鋼原料輸送用として計画されており、20万9000トンの次世代環境対応船となる予定。
この新型船は、2025年以降に契約されるばら積み貨物船に適用予定の国際エネルギー効率設計指数(EEDI)フェーズ3を先行適用。この基準は従来のEEDI基準に比べ、30%のCO2排出効率削減を義務付けている。また、船は重油に加えて、メタノール燃料を用いる二元燃料エンジンを搭載し、環境負荷の低減を図る。
メタノールは国際海事機関(IMO)によって推奨される温室効果ガス(GHG)削減対策の一環として期待される燃料であり、グリーンメタノールを用いた場合、従来の重油に比べて80%を超えるGHG排出削減が可能だ。このため、NSUは今後、グリーンメタノールの調達に向けて燃料生産者など関係各社と協力を進める方針。
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