
(出所:日本郵船)
ロジスティクス日本郵船は7日、出光タンカー(東京都千代田区)との間で、次世代燃料と期待されているメタノールを燃料とする環境対応大型原油タンカーの長期用船契約を結んだと発表した。船の完成は2028年の予定で、重油燃料に比べ二酸化炭素(CO2)排出量を15%削減できる。
契約は4日付で、船は日本シップヤード(同)とジャパンマリンユナイテッド(横浜市西区)が建造する。契約金額は公表していない。
船は全長340メートルで幅60メートル、満載載貨重量は31万トン。日本と中東をつなぐ主要航路であるマラッカ海峡を通過できる最大船型、マラッカマックス型となっている。メタノールのほか重油でも駆動する二元燃料主機に加え、大型軸発電機による自家発電能力を備えており、エネルギー効率と脱炭素性能の向上を図る。
また、燃料のメタノールはバイオマスを原料としたバイオメタノールのほか、水素とCO2を使った合成メタノールが使え、再生可能エネルギー由来の水素と回収されたCO2を利用することで、一層の排出量削減が期待できるとしている。
メタノール燃料を使った大型原油タンカーの契約は同社で初めてとなる。同社は、出光タンカーや飯野海運、日本シップヤードの3社とともにコンソーシアムを組み、昨年1月からメタノールを使った大型原油タンカーの共同研究を進めてきた。
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