M&A大王製紙と北越コーポレーションは15日、戦略的業務提携基本契約を締結したと発表した。国内における紙の需要減少や原燃料価格の高止まり、さらには国内物流課題でも共同で解決を図り、現時点では2026年度に、大王製紙は20億円程度、北越コーポレーションは30億円程度の営業利益増を目標とする。
これにより、両社社長を共同委員長とする業務提携委員会が設置され、具体的な取り組みテーマの進ちょくと効果を定期的にモニタリングするとともに、取り組みテーマの追加・変更の意思決定を行い、業務提携の効果の極大化を図っていく。企業価値を高める主な取り組みとして、生産技術や原材料の購買、製品物流の領域で協力する。
製品物流では、両社の生産拠点間の相互輸送により、物流コストの低減を図る。まずは北越コーポ新潟工場‐大王製紙可児工場間、北越コーポ新潟工場‐いわき大王製紙間、大王製紙三島工場‐北越コーポ紀州工場間で試験的な取り組みを予定しており、円滑なオペレーション体制を確立した上で随時運用に移る。
また、北越コーポが持つコンテナや、両社の物流倉庫を相互活用することで、2次配送の効率化に取り組むとともに、製品物流でのCO2削減効果を検証していく。
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