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SGHDがC&FロジにTOB、丸和に対抗

2024年5月31日 (金)

M&ASGホールディングス(SGHD)は5月31日、C&Fロジホールディングスに対する株式公開買い付け(TOB)を開始すると発表した。C&FはこのTOBに賛同し、株主への応募推奨を決議、同日両社による共同記者会見を行った。

買い付け価格は1株5740円で、6月3日から7月12日までを買い付け期間として、最終的には全株取得を目指す。本公開買い付けの成立後、C&Fの株式は上場廃止される見込み。

▲(左から)C&FロジHD代表取締役社長専務執行役員の武藤彰宏氏、C&FロジHD代表取締役社長執行役員の綾宏蔣氏、SGHD代表取締役社長の松本秀一氏、SGHD取締役、デリバリー・ロジスティクス事業担当の木村正秀氏

C&FのTOBに関しては、AZ-COM丸和ホールディングスが5月2日から同意なきTOBを先行して開始していた。それに対して複数の企業からの真摯な対抗提案があったとして、C&Fが検討を重ねてきたが、SGHDの提案が、最も企業価値向上に貢献すると判断。C&Fは取締役の全会一致でこれまで態度を保留してきた丸和のTOBに、反対表明することを決議した。

SGHDは公開買い付けを通じて、C&Fを傘下としてグループ全体の企業価値向上を目指し、総合物流ソリューションの高度化や、国際・海外向けサービスの強化、宅配便サービスの向上と効率化を通じた収益性の向上などに取り組むとしており、丸和によるTOBに対抗する。

SGホールディングスの松本秀一社長

▲C&FロジHDの綾宏将社長

C&Fの綾宏将社長からは、両社の連携で低温物流のリーディングカンパニーとして更なる価値創出を目指すことが、SGHDの松本秀一社長からは、同社の営業や顧客基盤を有効活用して、物流危機下でもグループとしての持続的な事業成長を目指すことが語られた。

アセットの共有や相互活用などを検討するとともに、海外で展開する両社事業の連携や拡大なども視野に入れる。物流の上流から中流域で強みを持つC&Fと、ラストワンマイルに強みを持つSGHDの連携で一気通貫のサプライチェーン構築を目指し、食品EC(電子商取引)や海外をターゲットとした食品事業などでのシナジー効果とともに、食品領域以外でも事業強化を目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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