ファミマ、ペット飲料輸送を鉄道モーダルシフト

（出所：ファミリーマート）

環境・CSRファミリーマートは3日、物流の2024年問題と環境負荷低減に向けた取り組みとして、プライベートブランド「ファミマル 新潟県津南の天然水」の一部地域の物流センターへの納品で貨物鉄道輸送を開始したと発表した。

ファミリーマートは、クリアーウォーター津南（新潟県津南町）が製造するファミマル 新潟県津南の天然水（370ミリリットル、600ミリリットル）について、ことし4月から貨物鉄道輸送を利用して一部地域のファミリーマート物流センターへの納品を開始した。背景として、トラック輸送はコストや時間面で優れているが、長距離輸送における労務管理や輸送運賃の上昇が課題だった。鉄道輸送により製品品質が保たれることが確認され、南長岡駅から青森、秋田、静岡の貨物駅への鉄道輸送を実施することとなった。

具体的な輸送ルートは、クリアーウォーター津南の工場（津南町）からJR貨物南長岡駅へトラック輸送し、南長岡駅で鉄道に積み替え、各行き先に到着後、再びトラック輸送でファミリーマートの物流拠点に届ける。これにより、CO2排出量は30％ほど、輸送コストは最大10％削減される見込みである。

ファミリーマートは2030年、50年に向けた中長期目標「ファミマ eco ビジョン 2050」を掲げ、温室効果ガスの削減、プラスチック対策、食品ロスの削減の3つのテーマに基づき、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。物流分野では、クリーンディーゼル車やEV（電気自動車）配送車の導入、今回の鉄道輸送の活用などを通じてCO2排出量削減を推進している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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