調査・データ日本機械学会は4日、宇都宮大学が路面電車とロボットを連携させた実証実験を6月1日に行ったと発表した。
同大計測・ロボット工学研究室が開発した2台の移動ロボットが、JR宇都宮駅から次世代型路面電車システム「LRT」に乗り込み、45分かけて芳賀町「かしの森公園」まで駅弁と温かいコーヒーを配送する実験を実施。公共交通機関を利用した新たな物流システムの技術開発と検証を目的としている。

▲公共交通機関を利用した新たな物流(出所:日本機械学会)
実験では、宇都宮大学とスタートアップ企業REACT(宇都宮市)が共同開発した2台の移動ロボットを使用。これらのロボットは、自動走行、人追従機能、障害物認識機能を備えており、最大移動速度は毎秒1.4メートル、自動走行時は毎秒1メートル。ロボットは駅構内を自律走行し、エレベーターを利用してLRTに乗車。目的地である「かしの森公園」まで弁当とコーヒーを配送した。
この実証実験は、公共交通機関を活用することで、ロボットの移動範囲を拡大し、新たな物流手段としての可能性を探るもので、実験結果は今後の技術開発や社会実装に役立てられる予定。
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