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三菱重工、マカオ向け鉄道車両を追加受注

2014年1月6日 (月)

産業・一般三菱重工業は6日、伊藤忠商事と共同でマカオの軌道系交通システム向け追加車両48両を受注したと発表した。

マカオ政府が建設を推進している軌道系交通システム(LRT)向けの追加車両48両を受注し、伊藤忠商事と共同で契約を締結。2011年3月にLRTの車両110両、機電システムを受注したのに次ぐもの。

マカオLRTは、中国広東省珠海市と境を接するマカオ北部(出入国検査場)からタイパ島までの全長21キロをゴムタイヤ方式の全自動無人運転車両(APM)で結ぶ。

受注したのは追加車両48両のほか、車両増に伴うメンテナンス設備の追加、車両のメンテナンス(最大10年間)で、11年3月の契約調印以来、プロジェクトが順調に進捗していることや、同社製車両の品質が評価され、成約につながった。

マカオでは観光・カジノ産業の隆盛を背景に観光客数が順調に増加し、マカオ・香港・広東省を一体開発するためのインフラ建設も進められている。LRT開業直後から多くの乗客が見込まれることを踏まえ、立ち上がりの輸送力増強、将来の路線拡張をにらんで今回の追加車両発注が行われた。

APMは、完全自動運行システムで無人走行し、ゴムタイヤ走行方式を採用するため、運行が滑らかで騒音が低いという特長を持っている。同社では「今回の受注を弾みとして、今後も新規路線だけでなく既存路線の更新・輸送力増強工事を含め、さらなる受注拡大に向け積極的な営業を展開していく」としている。