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チューリングが完全自動運転車実現へ45億円調達

2024年7月2日 (火)

財務・人事生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組むTuring(チューリング、東京都品川区)は1日、新たにX&KSKなど複数の投資家から15億円の出資を受けたと発表した。これによって総額45億3800万円を調達して、プレシリーズAラウンドを完了した。同社の創業以来の累計資金調達額はおよそ60億円となる。

同社は自動運転車両の開発に取り組むスタートアップで、初めてプロ棋士を破ったことで知られる将棋AI「Ponanza」の開発者である山本一成氏と、米・カーネギーメロン大学卒業後、米国で自動運転システムの開発・研究に従事していた青木俊介氏が2021年に共同創業した。カメラから取得したデータのみでステアリングやアクセル、ブレーキなど運転に必要なすべての判断をAIが行う自動運転車の実現に取り組んでいる。

既にマルチモーダル生成AI「Heron」を開発しており、今後、走行データに存在しない状況においても倫理的に対応が可能なシステムを構築し、ルールベースでは到達困難なレベル5の完全自動運転実現を目指すとしている。

今回調達した資金は、Heron専用の計算基盤として今年秋の稼働を予定している大規模GPUクラスタ「Gaggle Cluster」の構築や、2025年に人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発するプロジェクト「Tokyo30」の遂行、MLエンジニアを中心とした人材採用に使用する。

今回、出資に応じたのは、元サッカー日本代表の本田圭佑氏が立ち上げたファンドX&KSKのほか、京セラやエイチ・アイ・エス、三菱UFJキャピタル、ちばぎんキャピタルなど11社。既にNTTドコモ・ベンチャーズ、みずほキャピタルなどからも出資を受けている。

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LOGISTICS TODAY編集部