サービス・商品ITサービス事業を展開するインフォコム(東京都港区)は5日、IoTを活用した温度管理サービス「データウオッチ」に新機能を追加した新バージョンの提供を開始したと発表した。湿度管理機能が追加され、食品を扱う事業者だけでなく、定温倉庫、医療施設、美術館など多様な温湿度管理ニーズに対応できるようになった。
同サービスは、冷蔵機器などに設置したIoTセンサーを利用し、温度データの自動収集や温度異常の自動通知を行うIoTサービス。同社は2018年から、食品工場、ホテル、レストランなど食品を扱う事業者向けにサービスを提供してきた。食品衛生基準のHACCAP(ハサップ)に基づく衛生管理や食中毒の予防、フードロスの削減のほか、温度管理の自動化による人手不足の解消のために活用されている。今回の新バージョンでは、新機能を追加して、より幅広い業界で活用できるようにした。
新たな機能として、温度、中心温度センサーに加え、湿度センサーを追加。これによって、食品安全管理だけでなく、サーバールームや倉庫での貴重品の保管、医薬品の保管など活用の幅も広がった。温度センサーと湿度センサーをグループ分けするタグ機能も新たに追加。複数のセンサーを1つのタグにまとめて、一括での検索や設定変更を可能にした。多くのセンサーがある大規模施設での運用を大幅に効率化する。
また、異常発生時の通知先は、これまで1か所しか設定できなかったが、センサーやタグ毎に最大50の通知先を設定できるようにした。これによって、複数の管理者がいる大規模施設や、テナントビルなどでの運用にも柔軟に対応できる。
管理画面の設計も一新し、温湿度センサーと中心温度センサーの閲覧画面を分離するなど、1つの管理コンソールで複数のセンサーデータを分かりやすく見られるようにし、操作性も高めた。
費用面でも、低価格プランを新設。1拠点のみに導入したいケースやテスト導入に対応するため、50センサーからの申し込みとしていたのを、5センサーからの申し込みを可能にした。低価格プランでは従来の半分以下の費用で導入できる。
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