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日本ロジ投資法人、八千代物流センターを3倍に拡大

2013年3月13日 (水)
再開発後のイメージ

再開発後のイメージ

拠点・施設日本ロジスティクスファンド投資法人は13日、八千代物流センター(千葉県八千代市)を解体し、再開発によって賃貸可能面積を3倍以上に拡大すると発表した。

Jリートで初めて、投資法人自らが所有物件を再開発する「OBR」の手法を用い、現行の平屋建て(賃貸可能面積1万7689平方メートル)から4階建て(同5万6538平方メートル)に拡大する。

現在はTOTOが一棟すべてを賃借利用しているが、再開発後はTOTOが4分の1に当たる1万3816平方メートルを利用し、残るスペースに入居するテナントを募集する「マルチテナント型物流施設」へ移行する。9月に着工し、2014年9月に竣工する見通し。

同投資法人では「本事業はJリートで初めての全面的なOBRで、外部への利益流出を避け、資産価値の最大化を図るためにこの手法を選択した」としている。一般的には、保有物件をスポンサーなどの第三者に売却し、第三者が物件を再開発した後に投資法人が再び取得するケースが多いという。

これまで、OBR手法を採用しなかったのは、解体時に発生する除却損を回避するためで、今回の再開発でも解体工事に伴う費用が6億2200万円発生し、投資口1口当たりの分配金が4200円減少する見込みだが、同投資法人ではこの取り組みに合わせて、利益分配金とは別枠の分配を可能にする「超過利益分配」を実施できるよう規定を変更する。これにより、1口3200円の超過利益分配を実施する方針。