荷主三菱電機は19日、メキシコに自動車機器の製造・販売を行う新会社「三菱電機オートモーティブ・メキシコ社」を設立したと発表した。米州全体を視野に入れた効率的事業体制を構築する。
北・南米の自動車市場拡大を背景に、自動車生産が活発化するメキシコに生産拠点を構築することで、米州全体で受注規模の拡大を目指す。新会社は2014年10月に営業を開始し、17年度に売上高300億円を目指す。
三菱電機オートモーティブ・メキシコ社は、同国ケレタロ州に敷地面積15万平方メートル、建屋延床面積2万2000平方メートルの拠点を構え、今月6日に登記を完了。オルタネーター・スターターなどの自動車用機器を製造・販売する。
米国で自動車販売が回復し、南米で販売台数が増加していることを受け、メキシコで自動車生産が拡大していることから、同国に拠点を設けることで自動車機器の現地供給体制の確立と価格競争力の強化を図る。
また、北米市場の拡大に伴う既存米国拠点と連携した米州地区の生産能力を確保し、米国拠点との生産分散による米州でのBCP対応を構築。北米市場向けにとどまらず、貿易協定による関税優遇を活用した供給を行う。