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UPS、ベトナムの合弁会社を完全子会社化

2013年3月22日 (金)

ロジスティクスUPSは21日、ベトナム郵政通信グループとの合弁会社「UPSベトナム」を完全子会社化したと発表した。

UPSベトナムは、UPSとベトナム郵政通信グループの子会社「VNポストエクスプレス」による合弁会社だったが、UPSがVNポストエクスプレスの持分49%を取得し、大手国際エクスプレス輸送業者としては、初めてベトナムで完全子会社を保有することとなった。

これにより、UPSはこれまで以上に柔軟な投資政策や事業拡大に取り組みやすい基盤を手に入れたこととなり、ベトナムの経済発展に伴う物流需要を取り込むため、積極的な設備投資を行う方針。

これまでUPSは、同国のバリア、ビンズオン、ハイズオン、バクニン省などで物流拠点を開設したり、技術投資を行ってきたほか、プリファードLCL海上輸送サービスで、ホーチミンの港から米国向けの海上輸送を従来のLCLサービスに比べて最大40%の輸送時間短縮を実現。

インターネット上での集荷依頼やクァンタム・ビュー・マネージといった出荷・追跡ソリューションをベトナム語で提供開始するなど、ベトナム企業のニーズに対応する継続的な取り組みも展開してきた。

こうした取り組みにより、2012年はUPSベトナムの輸出貨物取扱量が20%超の増加となった。

UPSベトナムのジェフ・マクリーン氏(ジェネラル・ディレクター)は「完全子会社化が実現したことで、オペレーションの拡大やベトナム企業とのパートナーシップによる成長などの柔軟性がさらに増した」と、今回の株式取得メリットを説明している。