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商船三井、訓練船「スピリットオブMOL」が退役

2013年3月26日 (火)
訓練船「スピリットオブMOL」

訓練船「スピリットオブMOL」

話題商船三井は25日、キャデット訓練船「スピリットオブMOL」が最終の訓練航海を終え、退役したと発表した。

同船は2007年に訓練船として運航を開始して以来、これまで2200人以上のキャデット(職員候補生)を輩出。卒業生の国籍はフィリピン、インド、ロシアなど多岐にわたり、台風被害の復旧支援など数々の社会貢献活動にも従事してきた。

23日の退役式典では、晴天のフィリピン・マニラ港で芦田昭充会長、平塚惣一専務ら多数の関係者が立ち会い、最終の当直業務の終わりを告げる8つの鐘の音とともに、マストに掲げられた社旗が降納されると、芦田昭充に返納されて「抜魂」を終えた。

退役に合わせ、同船で培ってきた訓練のノウハウを引き継いだ新訓練プログラム「キャデットトレーニング」を開始している。新訓練プログラムでは、実際の運航船に専属のインストラクターがキャデットとともに乗船し、運航実務を生で体験できる環境で少数教育による個別の指導を行いながら、安全運航指針の理解とそれに基づいた行動の習得を目指す。

■訓練船「スピリットオブMOL」の概要
全長:106メートル
全幅:16メートル
喫水:5.8メートル
総トン数:4878トン
船籍:パナマ