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住友電工、ソーワイヤー事業を強化

2010年11月9日 (火)

拠点・施設住友電気工業は9日、太陽電池用シリコンインゴットなどの切断に用いるソーワイヤーについて、台湾で100%出資の新会社を設立し、日本国内で上工程の能力増強を行うと発表した。

 

ソーワイヤーは、シリコンインゴットや水晶インゴットなどの精密切断加工に用いられる、線径が0.07-0.2ミリメートル程度の高強度高炭素鋼ブラスメッキ鋼線で、現在、太陽電池用シリコンインゴットの切断用途に需要が急速に拡大している。

 

現在同社グループでは、ソーワイヤーの母線生産(上工程)を日本で、仕上げ伸線などの下工程を日本、中国で展開し、国内外の需要に対応しているが、台湾市場での事業を拡大するため、台湾で初となるソーワイヤー製造・販売拠点を設立することにした。

 

新会社は、日本から母線の供給を受けて最終製品化し、台湾唯一のソーワイヤーメーカーとして現地ユーザーへの拡販を図り、台湾市場でのトップシェア獲得を目指す。

 

また、台湾新会社への母線供給のために、日本の栃木住友電工で母線の供給能力を増強する。今回の台湾展開投資で、伸長する本事業に関する同社特殊線グループの設備投資は、今年度約20億円となる。