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川崎汽船、入社式「完全復活、早く示したい」

2013年4月2日 (火)

話題川崎汽船は1日、入社式を行った。同社が発表した、朝倉次郎社長による新入社員への訓示は次の通り。



■朝倉社長による訓示(要旨)
皆さんが選択した外航海運は順風満帆ではありません。むしろ2011年から続く船腹の供給過剰によって大変厳しい事業環境に直面していると言っても過言ではないでしょう。

しかし、我々は過去2年に亘り、グループ一丸となってこの難局に立ち向かい、あらゆる困難と戦って来ました。今日、ここに皆さんをお迎えするに当たって、長く曲がりくねった会社再生への道のりの半ばまで辿り着いたということをお知らせしておきたいと思います。そして、目的地までの残された道は皆さんとともに、皆さんの若い力、発想をエネルギーにして一気に駆け抜け、川崎汽船グループの完全復活をステークホルダー、市場に一日も早く示したいと考えています。

ところで東日本大震災から二年が経ちましたが、我々は被災地に対して息の長い支援をすることを誓い、これまでいろいろな取り組みをしてきました。多くの社員も自らの意志で被災地に赴き、復興のために働いてきましたし、会社もそれを後押しすべくボランティア休暇制度を創設しました。こうした取り組みは今後も続けていきます。

新入社員の皆さんには、昨年度に引き続き、「復興支援研修」として東北地方に行って頂くことを予定しております。皆さんひとりひとりが、一社会人として世の中のために何ができるかを、しっかりと考える機会としていただきたいと思います。

最後に、もうひとつ皆さんにお願いしたいことがあります。社会に貢献できる会社になるためには、社員一人ひとりが広く社会の事象に目を向け、社会のために我々が何をしなければならないかを考えることが重要です。そのためには長時間を会社の仕事のためだけに費やすのではなく、自分自身のためにしっかりと時間を使ってください。

多くのことに広く関心を持ち、アンテナを高く張って知識と情報を外から吸収し、それを自分の頭でしっかり考えることによって皆さんはこれからいくらでも成長出来るのです。海上職員の皆さんにおかれましては、諸先輩方が築いてこられた国際的に通用する当社の海技力を身につけ、安全運航に努めてください。

そして数年後には当社船の基幹職員として世界の海で大活躍されることを期待しています。陸上職員の皆さんにはこれから研鑽を積み、やがては国内のみならずグローバルマーケットにて活躍されることを期待して私の挨拶といたします。