M&A三井化学は4日、ドイツのヘレウスホールディング社から、同社グループの歯科材料事業を取得すると発表した。三井化学が引き継ぐ有利子負債も含め、買収額は4億5000万ユーロ(543億円)。
歯科材料分野は需要が安定しており、世界的な高齢化により、今後大きな成長が期待できるとして取得を決めた。
ヘレウス社の歯科材料事業は、世界20か国以上の拠点で販売展開されており、今回の事業取得によって、三井化学が子会社・サンメディカルを通じて30年以上、国内市場で運営している同事業のグローバル展開を図る。
今後、三井化学グループはヘレウス社の歯科材料事業をグローバル事業のベースにして、歯科材料事業の拡大・成長を図るとともに、景気変動の影響を受けにくいメガネレンズモノマー・不織布などのヘルスケア材料事業の拡大・成長を加速させる。
今回の事業取得に際し、三井化学は100%出資の持株会社を設立し、新会社が事業を取得して統括・管理する。