調査・データ米市場調査会社のSDKI アナリティクスは7日、世界のデジタル貨物マッチング市場は今後2036年までに年平均20%成長し、市場規模は10倍以上になるとの調査レポートを公表した。
デジタル貨物マッチングは、デジタル技術を使い、荷主と運送業者をリアルタイムで結びつける。効率的なマッチングで、迅速なコミュニケーションと取引が可能になり、業務の透明性の向上やコストの削減、稼働率の向上につながる。
同社によると、デジタル貨物マッチング市場の規模は23年に300億米ドルと推計され、2036年までに10倍以上の3210億米ドル(45兆円)に達すると予測される。この間の年平均成長率は20%となる。電子商取引(EC)業界では、効率的でタイムリーな貨物サービスへの需要が高まっており、EC業界の配送量増加するにつれて、デジタル貨物マッチングプラットフォームの導入がすすむとみられる。
地域で見ると、アジア太平洋地域で、各国政府が物流分野のデジタル化とイノベーションに向けた支援政策と規制を推進しているため、デジタル貨物マッチング市場が成長している。接続性と物流効率を向上させる港湾、高速道路、鉄道網などのインフラプロジェクトにも多額の投資が行われており、これも成長の要因となる。
日本では、持続可能性やグリーン物流など環境対策への取り組みから、デジタル貨物マッチング業界は着実に成長しており、こうした取り組みは、2050年までに日本のカーボンニュートラルを実現するという政府の目標とも一致している。環境への配慮からDFM プラットフォームを選択する日本の企業が増えており、業界の成長を後押ししている。
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