M&A屋外用ベルトコンベヤー部品の設計・製造・販売を手掛けるJRC(大阪市西区)は19日、発電所工事などを手掛ける高橋汽罐工業(横浜市鶴見区)の全株式を取得し子会社化すると発表した。高橋汽罐工業は特定子会社となる。
同社は屋外用ベルトコンベヤー部品の製造販売で国内52%のシェアを占めているが、近年はコンベヤー搬送設備の点検・工事などにも事業分野を拡大している。一方、高橋汽罐工業は1963年の設立以来、60年以上にわたり、主力の原子力・火力・バイオマス発電所のほか、大手製紙会社や食品会社などで、機械器具の設置、配管作業、足場の組み立て・解体などの広範な工事を受注。北海道から中国地方まで全国規模で事業を展開している。2024年3月期の売上高は18億7000万円、営業利益4億3000万円で、自己資本比率68%以上の安定した財務体質を維持している。
JRCは同社を傘下にすることで、発電所を含むさまざまな業界での現場対応力が強化され、グループとしての事業拡大が見込まれる。高橋汽罐工業も、JRCの人材採用力とコンベヤー部品事業の安定性を活用し、人材の確保や受注拡大によって成長と収益力向上が期待できるとしている。
取得株式は4000株で、取得価格はアドバイザリー費用などを含め、18億9400万円。株式譲渡実行日は9月24日を予定している。
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