ロジスティクス日本通運は10日、定期海上混載輸送アロー・インターナショナルの新商品として、ラオス(ビエンチャン)向けドアデリバリーサービス「どあコン・ラオス」を開始した。同シリーズでは初めて、陸送で国境を越えるサービスとなった。
新サービスは、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸・門司・博多の日本側CFSから、タイのラカバンCFSまで海上輸送した後、越境ライセンスを取得した自社車両に積み替えて、ラオス国境まで陸送、輸入通関後、ビエンチャン市内の最終配達先まで輸送するもの。使用する自社車両はGPS完備により貨物のトレースが容易で、ラカバンCFSを出発後、翌日夕刻にはビエンチャン市内へ配達が可能となる。
また、着地側費用を含んだ、円建てのわかりやすいパッケージ料金として設定しており、顧客にとってトータル物流コストの把握、航空輸送とのコスト比較が容易になる。
ラオスはタイベトナムカンボジアミャンマー、中国に囲まれた内陸国で、アセアン諸国の経済関係強化や、メコン川流域周辺国のインフラ整備、域内輸送での通関の簡素化などの施策を受けて経済成長を続けており、周辺国の人件費高騰などから企業の新しい投資先として注目されてきている。同社は「複合一貫輸送サービス開始により、高まるラオス向け輸送ニーズに対応していく」としている。