
▲握手する(左から)日本通運の竹添進二郎社長、名鉄運輸の吉川拓雄社長(出所:名鉄運輸)
ロジスティクス名古屋鉄道は21日、子会社の名鉄運輸を来年1月1日、「名鉄NX運輸」に商号変更すると発表した。名鉄運輸は日本通運との間での特別積み合わせ運送事業(特積み事業)の再編を進めており、商号変更によって両社の協力体制の強化を図る。
名鉄運輸と日通は2015年に資本業務提携契約を結び、特積み事業で協業を進めていた。しかし、社会情勢の変化などから今後、特積み事業での総貨物量の大幅な増加が期待できない状況となったことから、昨年8月、両社の特積み事業を統合することで合意。事業統合に向けて、名鉄運輸はことし4月、日通子会社のNXトランスポートの全株式を取得して、子会社化していた。
名鉄運輸は今月8日、NXトランスポートの事業の一部を名鉄運輸の子会社4社(北陸名鉄運輸、名鉄急配、中国名鉄運輸、九州名鉄運輸)に継承するとともに、NXトランスポートを吸収合併することを決めた。さらに名鉄運輸は21日、特積み事業を継承するため、日通と吸収分割契約を締結。事業継承日は来年1月1日とした。
これらの手続きが終了すれば、特積み事業の統合は終了するため、名鉄運輸の商号を名鉄NX運輸に変更。特積み事業の商品名も「こぐまアロー便」とする。事業統合完了後、名鉄運輸の発行済普通株式の60%を名鉄が、40%を日通が保有する。継承する特積み事業は、日通の国内総貨物量の2.8%に相当する。
商号変更の理由について、同社は「統合による特積み事業の強化と3PL・倉庫事業の拡大を進め、日通グループとのアライアンスや相乗効果をより強固にすることで顧客の利便性向上を図るため、両社の名称が並ぶものに変更する」としている。
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