ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

マースク、世界情勢に揺らがぬ成長を発表

2024年8月22日 (木)

国際APモラー・マースク(マースク、デンマーク)は22日、アジア太平洋地域における最新の市場動向と同社の取り組みについて発表した。世界経済は、アメリカの成長とインフレの緩和に支えられ、回復力を増しているとされ、海上および航空貨物の輸送量は増加傾向にある。一方で、地政学的なリスクも存在し、特に中東と欧州の状況が貿易に影響を与える可能性があると指摘している。

2024年の世界経済の成長率は2.6%と予測されており、アメリカと一部の新興市場では予想を上回る成長を見せている。しかし、中国では消費者需要の低迷により、期待を下回る経済活動が続いている。世界の製造業PMIも低下傾向にあり、特にユーロ圏では消費の伸びが鈍化している。

マースクは、船体更新プログラムを継続しており、年間およそ16万TEUの新造船の注文とデュアル燃料船の契約を進めている。この取り組みにより、同社の競争力を維持しつつ、事業の脱炭素化を推進する。

また、バングラデシュの状況についても報告があり、現地の教育機関や公的機関が再開され、通常の業務が再開していることが確認された。寧波港における火災事故についても、港湾業務が再開されたことを伝え、影響を受けた貨物については遅延が発生する可能性があることを報告している。

さらに、海上輸送の市場見通しでは、需要が引き続き堅調であり、特に北米、ラテンアメリカ、アフリカへの輸入需要が成長を先導している。しかし、供給の増加や製造活動の低下に対する懸念もあり、今後のバランス維持が課題となる可能性があると指摘している。

マースクは、フリーマントルへの輸入貨物のサービス信頼性を維持するために、サザンスターサービスのスケジュールを調整することを発表した。特定の港を航路から除外し、影響を受ける顧客には代替ルートを提供する予定である。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com