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国交省、W連結走行可能区間・駐車マスを拡充へ

2024年9月3日 (火)

行政・団体国土交通省は8月27日に公表した来年度予算概算要求のなかで、高速道路の改良や道路整備によって「物流の2024年問題」などの解決を図る方針を示した。昨年6月にまとめた「物流革新に向けた政策パッケージ」などに基づき、ドライバーの労働環境改善や物流効率化などにつながる取り組みを強化する。

物流ドライバーの労働環境の改善では、高速道路で大型車の駐車マス不足が問題となっているのを受け、引き続き駐車マスの拡充を図るほか、駐車マスの立体構造化や複数縦列式駐車場、60分以内の短時間限定駐車マスの整備などを進める。複数縦列式駐車場は、出発時間が決められた駐車マスを設け、自分の出発時間に合わせたマスに車両を縦列駐車させる方式。時間になれば、順次、先頭から出発していく。

また、1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」の利用を促進し、トラック輸送の省人化を図るため、ダブル連結トラックの走行が可能な路線を拡充し、ダブル連結トラックに対応した駐車マスも整備する。現在、走行区間は5140キロとなっているが、6330キロに拡充する。

そのほか、中継輸送の実用化と普及を図るため、実証実験や拠点の整備を推進。特殊車両通行の通行時間帯条件の緩和についても、試行による効果や影響などを踏まえ、今後のあり方を検討する。さらに道路情報の電子化を進め、特殊車両通行手続き期間を短縮するとしている。

標準化された荷物を自動搬送し、自動的にトラックや鉄道に積み替えるなどして、物流の効率化を図る自動物流道路の構築についても、引き続き検討を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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