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メディパルG、希少疾病用医薬品の宅配サービス

2024年9月10日 (火)

ロジスティクスメディパルホールディングスは2日、同社の連結子会社であるSPLINEが希少疾病用医薬品の個人宅配送サービス「emLine(エムライン)」を開始すると発表した。第一号の対象製品として、旭化成ファーマの発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)治療薬「エムパベリ皮下注」を配送する。このサービスは、患者の薬剤運搬負担を軽減することを目指しており、厳格な管理が必要とされる希少疾病薬の自宅配送を可能にする。

近年、スペシャリティー医薬品の研究開発が進む中、高額で生産数が限られた医薬品が増加しており、特に在宅治療では薬剤の適切な輸送が重要な課題となっている。これを受け、製薬企業から個人宅への配送サービスのニーズが高まっていた。SPLINEは、このような状況に対応し、医療機関や調剤薬局、製薬企業とのスムーズな連携を図るため、患者が自宅で受け取ることができる配送システム「emLine」を構築した。

「emLine」は、患者の薬剤運搬の負担を軽減し、薬剤の品質を確保することを目的としている。今後もSPLINEはこのサービスの導入を拡大し、より良い医療環境の実現に向けた取り組みを進めていくとしている。

「エムパベリ皮下注」は、旭化成ファーマが販売するPNHの治療薬で、PNHは稀な慢性疾患である。患者数は2020年度末時点で927人とされ、持続的な貧血や重度の倦怠感などを引き起こす。この配送サービスにより、患者の生活負担を軽減し、治療の質を向上させることが期待されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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