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オートストア、冷凍冷蔵倉庫に低コストに後付けも可

2024年9月13日 (金)

イベントAutoStore System(オートストアシステム・東京都港区)は東京ビッグサイト(東京都江東区)で10-13日に開催された国際物流総合展にて、自動倉庫システムAutoStore(オートストア)が新たに冷凍・冷蔵温度帯に対応することを発表した。

冷凍・冷蔵温度帯への対応のメリットは「極寒のエリアでピッキングをする必要がなくなること。労働人口の減少で、負荷の高い作業の要員は見つけにくくなり、見つかってもコストが高くなる。また、そもそも論として、そうした環境で作業をさせることに対する倫理的な忌避もある。冷凍・冷蔵食品市場は大きな広がりを見せるが、将来的にはこうした自動倉庫がスタンダードになっていくのかもしれない。

さらに同システムのメリットとしては、消費電力の大幅な削減ができることが挙げられる。冷凍・冷蔵倉庫は導入コストが高い上、立ち上げてから庫内全体を運用可能な温度まで冷やすまでに3か月かかるケースもある。その点、オートストアは既存の倉庫に迅速に後付け設置でき、導入コストも低い。さらに消費電力は最大で40%ほど抑えられるという。

実は、オートストアのロボットは冷凍対応していない。しかし、ロボットは2-4度に保たれたグリッド(倉庫の棚)の上部のみを走るため、凍結の心配はないという。低温度帯用にカスタマイズされたロボットを新たに展開する必要がなく、導入コストやランニングコストを抑えつつ、メンテナンスなどのサービスは既存のものを使える。”すでにあるもの”を利用できる汎用性の高さが最大の売りだ。

冷凍・冷蔵温度帯対応のオートストアは、ノルウェーの食品流通会社で稼働中で、フランスでも導入の準備中だという。一般販売の開始は25年の1月から3月からとなる見通しとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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