認証・表彰経済産業省などが共催する「第11回 ロボット大賞」はこのほど、各賞の受賞者を発表した。
物流関連では、ラピュタスロボティクス(東京都江東区)の自律走行搬送ロボット「ラピュタPA-AMR」が日本機械工業連合会会長賞を受賞した。
同製品は物流倉庫でのピッキング作業を支援する協働型ピッキングアシストロボット。人が商品を棚からピッキングし、ロボットが次の作業ポイントに移動することで、作業効率を向上させる。スタッフ1人当たり2-3台のロボットが協働し、倉庫管理システム(WMS)と連携したクラウドロボティクスプラットフォームにより、最適なピッキングルートを自動算出。ロボットの群制御機能により、多種多様なロボットとの連携が可能で、現場での安全性も高く、導入コストも抑えられるほか、物流業界における人材不足や作業効率の課題解決に貢献しているという。
米国の競合企業に対し、日本の狭い倉庫の通路での細やかな動きを実現している点、自社でロボットの開発、設計から全体の動作管理システムの構築まで行っている点、動作データの収集分析結果からユーザー企業への改善提案を行い、作業効率向上に貢献しているなど、ICT利活用分野の優れた事例であることなどが評価された。
「総務大臣賞」を受賞したPreferred Robotics(プリファードロボティクス、東京都千代田区)の「カチャカ」は、自律移動機能を備えた搬送ロボットシステムで、専用の棚とドッキングし、自在に物品を移動できるプラットフォームとして設計したもの。小型ながら、高度なナビゲーション、自己位置推定、音声認識機能を実装、スマートフォンやクラウド経由で操作可能としており、家庭内では、配膳、子どもの身支度、ゴミ捨てなどを自動化し、業務用ではクリニックや工場での効率化を実現するという。
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