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三菱ふそう、シンガポールでeキャンター販売開始

2024年9月27日 (金)

サービス・商品三菱ふそうトラック・バス(川崎市、以下MFTBC)25日、シンガポールで電気小型トラック「eキャンター」の販売を開始し、初号車1台を現地の顧客に納車したと発表した。

シンガポールは、東南アジア地域で最大規模の空港貨物センターを有するグローバルな物流ハブであり、政府は2040年までに国内の全車両をクリーンエネルギー車に転換することを目標に掲げている。さらに、「シンガポール・グリーンプラン2030」においては、2030年までに6万か所の充電スポット設置が計画されており、EV(電気自動車)の普及に向けた取り組みが進行中である。今回の「eキャンター」の投入は、このようなシンガポール政府の取り組みに合わせたものとなっている。

「eキャンター」は2017年に初代モデルが登場した日本初の量産型電気小型トラックであり、温室効果ガスを排出せず、静音性や低振動性が特徴だ。都市内輸送や深夜・早朝の輸送に適しており、振動や騒音が少ないことから快適な運転操作が可能である。シンガポール市場では車両総重量(GVW)5トンから8.55トンまでの4種類のバリエーションが展開されており、ホイールベースは2.5メートルから4.45メートルまでのサイズが選択できる。最大容量124キロワットのS、M、Lサイズのバッテリーが搭載可能で、普通充電では一晩でフル充電が可能。急速充電器を利用すれば2時間以内での充電が可能とされている(充電時間は充電器やバッテリーの温度・残量などにより異なる)。

また、先進の安全機能を搭載している点も特長で、ドライバー注意監視システム「アクティブ・アテンション・アシスト」や、巻き込み防止装置「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」、走行中および停車中の車両・歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキ「Active Brake Assist 5(ABA5)」などのシステムを備え、安全性にも配慮されている。

販売は、シンガポールで40年以上にわたってFUSO車両の正規代理店を務めるゴールドベル・エンジニアリングが担当する。また、MFTBCはすでに同国で小型トラック「キャンター」、中型トラック「ファイター」、大型トラック「スーパーグレート」を販売しており、いずれも同社の川崎工場で生産され、完成車としてシンガポールへ輸出されており、FUSOブランドは同国で高い存在感を示している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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